出産後のママは身体・心身ともに疲労している状態です。そのため体に負担がかかる家事労働はすぐに始めることは難しいです。また出産後でも元気に見えるママでも2~3時間おきの授乳が24時間ですからママの睡眠時間が少なくなり慢性の寝不足状態の日々が続きます。無理をすると体への負担が蓄積していつ体調面に不調をきたすか分かりません。そのため、少しでも体を休めるために家事労働を代わりに負担してもらったり、メンタル面のケアが必要です。
また赤ちゃんのお世話は心配事や不安がつきものですので親御さんがそばにいてくれると心強いものです。ママ自身の実家もしくは旦那さんの実家に里帰りすると助けてもらうことが出来るので体を休めるにはとてもいい機会でしょう。
出産後に里帰りは絶対するもの?しない人はどのくらい?
出産後に里帰りをした人は実際どのくらいいると思いますか?また里帰りは絶対にしなくてはいけないものなのでしょうか?
実際の産後に里帰りしたママはどのくらいいるのでしょうか。
出産後に里帰りをした人・しない人の割合は?
実際に出産後に里帰りした人の割合は出産前からの人を含めて約6割です。逆に出産後に里帰りはしなかったという人も約4割と少なくありません。
出産後に里帰りは当たり前のように思っていた人もいるかもしれませんが、実は約4割の半数近いママは里帰りをしないという結果が出ています。
出産後に里帰りしない人の理由は?
当たり前のように感じていた出産後の里帰りですが、しなかった人も約4割と少なくはありません。里帰りをしなかった人の理由を以下に紹介します。
両親と不仲で疎遠の関係である
両親の反対を押し切って結婚してからは実家に帰っていません。産後に帰っても上手くやっていける自信がないわ。
両親からの反対を押し切っての結婚や出産をした人の場合には関係性が悪く里帰りできる関係性にないようです。
遠方で里帰りが大変である
里帰り先の実家が遠方で飛行機移動を伴う場合には無理して里帰りしないという選択をする人が多いようです。自身も家族も車や免許を所有していない場合には公共機関での長距離移動は負担も大きいので里帰りしない場合も多いでしょう。
上の子の学校や習い事の都合で出来ない
1人目の出産後には里帰りした場合でも、2人目以降の出産の場合には上の子の学校や習い事など家にいなければならない場合があります。上の子が保育園や幼稚園の未就学児の場合には休ませて里帰り先に一緒に連れていく場合が多いようですが、小学生以上となると学習面の心配もあるので長期間休ませることはなくパパの仕事の都合がつかない場合には自宅で過ごす場合が多いでしょう。
里帰りできる環境でない
出産後に里帰りしたくても出来ない環境の場合もあるでしょう。
初めての出産で不安だったけど両親も現役で働いているので里帰りを断られて出来なかった。
両親が現役で仕事をしていて忙しい場合や高齢や病気・他界などが理由でお世話を頼めない場合もあるでしょう。
兄夫婦が実家で同居をしているので帰っても過ごす部屋がなかったの。
実家に兄弟の家族が同居している場合や、ペットが多い場合など環境が整わない場合にはなかなか里帰りすることは難しいでしょう。
自宅に母親が通ってくれた
親が自宅近くに住んでいる場合には無理に里帰りしなくても通ってもらうというのも一つの方法です。
自分の家で生活することで旦那さんと赤ちゃんの絆を深めることもできるメリットもあります。すべての家事をお願いできなくてもまとめてやってほしいものだけ手伝ってもらうことで自分の時間も出来て過ごしやすいという意見も多いようです。
自分たちだけで育てることに決めた
現代では一昔前と違って男性の育児休暇を採用している企業も増えてきました。両親に頼るのではなく旦那さんが休みを取って家事のサポートをする夫婦もいます。
里帰りできる環境にはあるけれど自分たちで育てたいと思う人もいるでしょう。決して里帰りは強制的なものではないので間違ったことではありません。
その場合には無理せず出来ないことはしょうがないといった気持ちで体を休めることを忘れないように注意しましょう。
出産後の里帰りの期間はいつまで?
出産後に里帰りをしたという人は実際にいつまで里帰りしていたのでしょうか。里帰りの期間は特別に定まっているわけではないのでママ自身の体調次第であったり里帰り先のお世話になる実母や義母の都合によって変わってくるでしょう。
実際に産後に里帰りした期間について以下にまとめました。
実際に産後の里帰りした人の期間
出産後の里帰りする期間で一番多いのは出産後1ヶ月までです。約半数のママが1ヶ月の期間里帰りをしているようです。おそらくは昔から産後1ヶ月で床上げという考え方に習った方針なのでしょう。また初めての出産の場合には慣れない新生児期のお世話が大変であることやママと赤ちゃんの一カ月健診が里帰りからの帰宅の目安となっているようですね。次に多いのは2ヶ月、2週間の期間の里帰りでした。
【里帰り期間】2週間
【里帰り期間】1ヶ月
出産後の1ヶ月まで里帰りしたという人は、新生児の間は協力者がそばにいてくれることで安心して育児に取り組むことができたという人が大半です。
【里帰り期間】2ヶ月
出産後の2ヶ月まで里帰りしていたという人は、帝王切開で体を動かすことが出来なかったり旦那さんが仕事で帰宅が遅い場合など助けをより必要とした人に多いです。
1カ月健診で赤ちゃんやママ自身の体調面で不調が起きていた場合には延長することもよいでしょう。中には、実家暮らしが快適で自宅に帰りたくなかったなんていう意見もありました。
産後の里帰りに必要な準備は?
出産後の里帰りにおいてどんなことを準備すればよいのかお話します。
準備というと必要な物をそろえるという印象がありますが、自宅を空けることになるので旦那さんに伝えておくべきことや実母と里帰りの期間や生活面の話をしておくことも大切です。
自宅で準備しておくこと
里帰りの期間中に自宅の事が心配で気になってしまうことがないよう出来る限り準備しておく必要があります。
旦那さんへの引継ぎ
必要最低限のゴミ出しや洗濯、日用品のストックしてある場所などを旦那さんに伝えておく必要があります。今まで、あなた一人で家事をしていた場合にはこの機会に旦那さんに共有しておくと今後の育児で忙しい時にも協力してもらいやすくなるのでおすすめです。
お金の管理や振り込み、郵便物についてもお願いしておきましょう。
里帰り中も旦那からのメールの対応に疲れた。回覧板を回すお家や書類の保管場所をしっかり伝えておけばよかったわ。家にあるのに場所が分からずに色々買い込んでいたり、ゴミ出しのルールが分からず捨ててもらえずに帰ったときにイラっとしたな~。
冷蔵庫の中身を整理しておく
日頃から料理をしたり気が付く旦那さんの場合は必要ありませんが、冷蔵庫の中まで気にかけられる男の人は少ないものです。
里帰りする前に生ものや野菜等の腐るものは思い切って処分しておくことをオススメします。
自宅に戻って冷蔵庫を開けたら腐敗臭がひどくてショックをうけたという先輩ママも多いです。
赤ちゃんの環境づくり
里帰りから自宅に戻った後もスムーズに育児がスタート出来るように赤ちゃんの生活スペースはしっかりと準備しておきましょう。
ベビーベッドの位置が日当たりやエアコンの影響を受けないか確認したり洋服やオムツなどのお世話用品が十分に収納できるスペースを確保しておくと良いでしょう。
里帰り先で準備しておくこと
里帰りしてからでも買えるものも多いので、必要最低限のものを準備しましょう。ベビーベッドなどは、里帰りなら短期間しか使わないのでレンタルするのもおすすめです。出産してみないと母乳の出具合も分からないのでミルクや哺乳瓶は先に買ってもむだになる可能性もあります。オムツや衣類など最小限で用意しておき、産後の様子や成長に応じて買い足すと無駄がありません。
かさばる荷物は先に送るのがベスト
里帰りをする期間にもよりますが、赤ちゃんを連れて生活必要品を一気に持っていくのは大変です。できれば先に置いてもらえるならば郵送や妊娠中に少しづつ荷物を渡しておくと良いでしょう。
里帰りで必要な準備するものには以下のようなものがあります。
- 赤ちゃん用品(服・哺乳瓶・最低限のオムツ)
- 抱っこ紐
- 授乳クッション
- おくるみ
- ベビーカー
- 搾乳器
- おむつ用の消臭ごみ箱
- 娯楽アイテム(ゲーム・本など)
- スキンケア・メイク用品
- 洋服
赤ちゃんの環境づくり
里帰り先でも長期間使うわけではなくともしっかりと赤ちゃんが生活できるスペースを確保してもらう必要があります。
ベビーベッドや沐浴セット、オムツ用のごみ箱などスペースが必要な物は事前にセットしてもらっておくのがベストでしょう。
親と話し合っておく
実家や義実家にお世話になるということは相手先の家族の生活環境も理解する必要があります。こんなはずじゃなかったとなる前に、以下のようなことを事前に話し合っておくと良いでしょう。
- 里帰りの期間
- 帰省中の生活費
- 里帰り先の家庭の生活リズム
- 自分が過ごす部屋・布団について
- ペットの対応
出産後の里帰りは感謝の気持ちを忘れずに
出産後の里帰り中は疲労と寝不足でメンタル面でも体力面でもサポートしてもらえることで育児に専念しやすくなります。
ついつい実家に帰るとだらけてしまったりワガママが出やすいものですが、大変なのは自分自身だけでなくお世話する側も同じくらい大変になるという事を忘れないようにしましょう。
親に甘えることも大切ですが、お世話してくれる両親もやってもらって当たり前だという態度ではいい気分はしないものです。里帰り中は「お世話になっている」という感謝の気持ちを決して忘れずにできれば言葉にしてしっかりと伝えると良好な関係で過ごせるのでお互いに気持ちよく生活できることでしょう。