子供がいる親ならいつかは直面する子供へのお小遣いについて。特に決まりはないので各家庭に判断を委ねられるものとなります。お小遣いをいつから子供にあげるか、金額はいくらくらいが良いのか悩みますよね。
そんな人のために、小学生のお小遣いを渡す時期や金額について紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
子供にお小遣いはいつから?
子供にいつからお小遣いを渡しているのかが一番気になる人が多いのではないでしょうか。
特に初めてのお子さんの場合には周りの人はいつから渡しているのか気になりますよね。
小学校入学前はあまりおススメしません
家庭によっては子供にお小遣いを幼稚園や保育園の段階で渡している人もいます。小学校入学前からお金を渡すことで、金銭感覚を身につける、お金を身近に感じてもらう、などの目的がある事は決して悪いことではありません。
しかし一般的に見れば、この時期のお金の知識が少ない子供にお小遣いを渡しているのは幼稚園で自慢してトラブルになったりお金をもらえるという感謝の心が身に付きにくいものです。まだお金をもらうことに興味がない子供も多いでしょう。
小学1年生から渡す家庭は少数派
子供が小学校に入学したのをきっかけに、子供にお小遣いを渡す家庭もあります。しかし、意外にも少数派のようです。
小学校低学年の子供はまだ一人で遊びに行く子は少ないものです。親と一緒に行動しているうちは、基本的に渡さなくてもいいと思います。しかし周りにお小遣いをもらっている子供がいる場合やほしいものを買うためにお金を貯めたいという願望からお小遣いをほしがる可能性があります。ただし、お金の計算を授業でしっかりと学習するのは小学3年生の算数です。
1年生~2年生では使い方をちゃんと知らない子がほとんどですので親が一緒に学習させる必要があるでしょう。
小学校高学年からお小遣いを渡す家庭が最も多い
小学校の高学年にもなると、お小遣いをもらっている子供が半数以上になります。
友達と子供だけで遊びに行く機会も増えるので、必要性を感じてお小遣いを渡す家庭が増えるでしょう。またお金の計算も学習しているので渡しやすいタイミングでもあるでしょう。
子供だけで外出が多くなったり、公共交通機関を利用するようになると必然的にお小遣いが必要になります。共働きの親の場合には夏休みなどの長期休暇中に生活費として渡す場合も。活動範囲が広くなると必要なお金も多くなるので、高学年になってからお小遣いをアップする家庭も多いと思います。
お小遣いは毎月あげる?必要な時だけ?
小学生でお小遣いをもらっているのは1年生から6年生までの平均で7割程度です。
しかしそのうちに毎月定期的にお小遣いをもらっているのは半数以下なんです。
つまり、必要な時だけお小遣いをもらっていたり祖父母に会ったときにもらっているケースがほとんどのようです。特に小学校の低学年のうちは必要な時だけ必要な分をお小遣いとして渡している家庭が多い結果となりました。
小学校の高学年になるにつれて家庭環境によって定期的に毎月お小遣いを渡す家庭が増えるようです。
また、中学生になると毎月決まった額のお小遣いを渡しているという家庭がほとんどのようです。
お手伝いやテストの報酬でお小遣い
意外と多かったのは子供にお手伝いをしてもらったらお小遣いを渡す家庭です。
お風呂掃除やトイレ掃除、庭の草むしりなどをお手伝いすると10~100円のお小遣いを渡しているようです。お金をもらう大変さも分かりますしお手伝いすることで身につくことは多いので理にかなった考え方で良いとおもいます。
そのほかにもテストで100点取れたら500~1000円をお小遣いとして渡すという家庭もありました。
意欲的に学習させる工夫として取り入れているようですね。
小学生のお小遣いの平均金額
小学生のお小遣い事情を調べてみました。
小学生が親や祖父母からもらう平均金額は以下の通りです。
小学生全体 | 低学年 | 高学年 | |
お小遣い平均(1ヶ月) | 1,500円 | 1,000円 | 2,000円 |
小学生では月の平均で1000~2000円程度がお小遣い金額として最も多いようです。
ほかにもお年玉の1万円を1年間でうまくやりくりさせるなど家庭によってお小遣い事情は様々です。
小学生のお小遣いの使い道とは
小学生のお小遣いの使い道は以下のものが多いようです。
- お菓子やジュース
- マンガ
- 貯金
- おもちゃ
- ゲームソフト
- ゲーム課金
- 交通費
- 食事代
昔のように駄菓子屋さんがある地域は少ないですがコンビニなどで気軽にお菓子やジュースを買うことが出来るので利用する子が多いようですね。
毎月発売するマンガやコミック物は今でも昔と変わらず人気のようです。
お金を貯金したり、貯まったお金でゲームソフトを購入したり小学校高学年になるとゲームの課金に使うという意見も見られました。
基本的には友達と遊ぶ際の娯楽費がほとんどのようですね。
みなさんの子供時代とあまり変化はない印象ではないでしょうか。
お小遣いによるトラブルに注意!
子供にお小遣いを渡す場合には注意するべきことがあります。お金の管理をするのはまだまだ責任感の少ない子供ではトラブルの原因になることもあることを十分理解しておきましょう。
ついついやってしまうお金の貸し借り
例えばお菓子を友達と一緒に買いに行くと「お金あるの?ついでにこれも買ってよ」、「お金を返すから100円貸して!」なんていうことになる可能性が非常に高いです。
友達がお金を持っていることに対して悪気もなく貸し借りが発生してしまいやすいのが小学生です。
親からは注意されていても、実際に友達からお願いされると自分だけ買うのが申し訳なくなってついつい貸し借りをしてしまった経験がある子供は少なくありません。
家庭によってお小遣い事情が異なることから、お金を持ち歩かないで水筒やお菓子を持参してくる子もいれば店で買うつもりで来た子もいるのでどうしてもお金を持っていると狙われやすくなります。
子供からしてみれば「買ってあげたいから買ってあげた」だけかもしれませんが、買ってもらった側の子が調子に乗って毎回おねだりしてくるケースもあります。
よく遊ぶ子が決まっているのならば親同士で相談して持たせる金額を合わせたりお菓子を持っていくのか一緒に買うつもりなのかということを特に小学校低学年のうちは話し合っておくことをおすすめします。
学校の規則でお金の持ち歩きを禁止していることも
子供だけでの外出時にはお金の持ち歩きを規則として禁止している学校もあります。
理由はやはりトラブルや危険から子供を守るためです。子供同士でのお金の貸し借りは保護者が気づきにくいことも多く大きな問題に発展してしまう可能性もあります。
必ず学校の規則を確認して外出時のお小遣いのルールを再確認しましょう。
子供と話し合ってルールを決めよう
いざお小遣いを子供に渡す前に必ず親子で話し合いの場を設けましょう。
小学生になればルールを守るということは学習しているので理解できます。
「我が家のお金のルール」をお子さんと一緒に決めておきましょう。
お金のルールの具体的な内容は?
親子で話し合うべきお金のルールは以下の内容が良いでしょう
- お財布の管理の徹底
- 貸し借りはしない
- 足りない時は理由をしっかり説明する
- 友達とお金の賭け事はしない
お財布の管理の徹底
お財布はとても大切なものだという事をしっかりと子供に伝えましょう。
うっかり外出先でなくしてしまったり友達の家に忘れてくることがないように注意が必要です。
- 使ったらすぐに鞄の中にしまう
- 家の中でも保管場所を決める
- チャックの無いポケットなどには入れない
- 公園のベンチなどに置かない
外出先から帰宅時にリビングなどにお財布の入ったカバンを放置していては危機管理できているとは言えません。おそらく公園や外出先で別の事に夢中になって置き忘れてくるでしょう。
外で過ごす場合には荷物を置いたりせずに常に身に着けておくように指導しておきましょう。
貸し借りはしない
友達同士での貸し借りは何があっても絶対にダメ!
本当に困っている時なら良いよと伝えると、あいまいな表現は控えてください。
子供からしたら本当に困っているように見えるからです。小学生のうちは無いと絶対困る環境に遭遇することはほとんどありません。
「親と約束しているから」と言って断るように指導しておくと良いでしょう。
足りない時は理由をしっかり説明する
もし使いすぎてお金が足りなくなった場合には理由をしっかりと聞いてあげてください。
安易に足りないからと言われて追加でお金を渡してしまうと「足りないならまたもらえば良い」と思って計画的にお金を使うことを学習できません。
本当に必要なものを買って足りないお金なのか、親としても判断してお金の正しい使い方が出来ているか見守ることも必要です。
友達とお金の賭け事はしない
お金の貸し借りはしないならゲームで買ったら100円!とか子供は案外やってしまいがち。
賭け事に使っている意識がなく、やったら盛り上がるからという理由で言い出す子もします。なかなかその場ではノーと言えない子も多いでしょう。
「なにかあったら親に相談する」
子供たちのコミュニケーションの輪にお金が絡むと付き合いを考えて親に言えない子もいるでしょう。
子供同士の輪に親が口出ししすぎるのはよくありませんが、限度を超えたトラブルが起きないためにも親がしっかりと見守ってあげましょう。
まとめ
子供へのお小遣いを渡すタイミングは家庭によって違いが大きいです。必要以上に与えてもトラブルの原因になることもあります。
子供が一人で友達と外出するようになった時が一つのタイミングなのかもしれませんね。
お小遣いを渡しはじめるときには親子でルールを決めて子供の責任感を育てるいいきっかけにもなるでしょう。
また、せっかくお小遣いを渡すのですから買うものに関しては干渉しすぎずお金で買える喜びは奪わないであげてくださいね。